東京ブックラブ | 読書会

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【活動報告】 2017/7/16(日) 東京駅の駅近カフェで読書会

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暑い中、お店の前ではチャリティーでランニングイベントをしているのを横目に
カフェの中の温度はエアコンが効いていて涼しいですが、
持ってきた本について熱い会話をすることができました。

橋を渡る (吉田 修一)

不正、正義とはなんだろうかと問いかける群像ドラマです。
季節ごとの4章編成、各章ごとに主人公がおり短編小説の様。
そして、つながる主人公たち。未来は変わる、変えられるのでしょうか。

橋を渡る

橋を渡る

世界のエリートがやっている 最高の休息法 (久賀谷 亮)

流行していますマインドフルネスの入門書です。
最初の章で「マインドフルネス」のHOWTOが図解付きで分かりやすく解説、残りの3/4は海外のビジネス書にありがちな物語調でのマインドフルネスの説明があり
内容がスッと入ってきます。マインドフルネスに興味を持った1冊目にオススメです。

サマータイム (佐藤 多佳子)

左腕を失って泳ぐ彼、きれいで勝ち気な姉、その姉に振舞わされる弟、思春期よりも少し前の物語です。
短編作品が連なっており、読みやすいです。
タイトルのサマータイムはジャズの曲だそうで
少し大人なメロディーと参加者の方に教わりました。

サマータイム (新潮文庫)

サマータイム (新潮文庫)

禅マインド ビギナーズ・マインド (鈴木 俊隆)

アメリカ西海岸より逆輸入する形となった禅の翻訳本です。
今ではGoogleAppleでも研修が行われていますがその元となった法話集です。
HOWTO本ではなく、本書の法話は一読するだけではなく
何度も読み返しながら理解を深めていきたくなります。
肚に落ちるまで時間がかかりますがその価値ありの一冊です。

禅マインド ビギナーズ・マインド (サンガ新書)

禅マインド ビギナーズ・マインド (サンガ新書)

禅マインド ビギナーズ・マインド2: ノット・オールウェイズ・ソー (サンガ新書)

禅マインド ビギナーズ・マインド2: ノット・オールウェイズ・ソー (サンガ新書)

自衛隊メンタル教官が教えてきた 自信がある人に変わるたった1つの方法 (下園 壮太)

シンプルにたった1つというのが潔くて気持ちがいいです。
前半はなぜ、日本人は自信がないのかという所から入り、自信を持つための方法が丁寧に描かれています。
自衛隊というと厳しく、精神的に詰めるのを想像しますが著者の語り口は優しく
本書の通りに行えば自信が取り戻せるのかもしれません。

居酒屋ふじ (栗山 圭介)

売れてない役者の「僕」と強烈なキャラクター「おやじ」と料理をする「お母さん」の居酒屋ふじ。
役者だけでは食っていけず防水のアルバイト帰り、その居酒屋に寄った「僕」は
「おやじ」の過去について少しずつ知っていくことになります。笑えて泣ける物語です。

居酒屋ふじ (講談社文庫)

居酒屋ふじ (講談社文庫)


今回はマインドフルネス、禅の本を別々の参加者の方が持参しており
同じ方向に向かっている本を別々の目線で話を聞くことで理解が深まりました。
夏を感じる小説を選んで持ってきてくださったのも季節感があり、爽快な気分を味わえました。

この場所でのイベント開催は今回が最後、
次回よりスペースをお借りしまして増席し、大手町の駅近くで読書会を行います。
もっとたくさんの本、人と出会える場になればと思います。

【2007年7月23日 修正】
書評の内容を一部変更致しました。